地質学会関東支部主催地学教育アウトリーチ巡検「箱根~北伊豆地域の自然災害の跡を巡る」に参加しました

足柄平野北縁の松田山から酒匂川低地と箱根、足柄山地をのぞむ

昨年の浅間山巡検に引き続き、毎年夏に行われている地質学会関東支部の巡検(8月7日~8日)に参加しました。小田原の北西側に広がる足柄平野は相模湾からフィリピン海プレートの沈み込み帯が陸上に続いて、国府津松田断層が伸びています。富士山の宝永噴火や2900年前の御殿場泥流の影響が大きかったことが知られています。ここから南や東に富士山、箱根火山、北伊豆地震を起こした丹那断層やカワゴ平火山といった大地の変動とその後の災害の記録が著しい地域を巡る巡検です。

はじめに、大磯丘陵の激しい隆起を示す二宮の吾妻山に登り、8万年前の海岸に堆積した砂礫層が高さ約110mにあることを示す露頭を観察しました。砂礫層の上には箱根火山の噴火による火山灰(MPとTP)がのっており、およそ8万年前には離水して隆起を続けたと考えられます。

 

 

 

松田山は海抜500mほどの山ですが、頂上付近は平坦面になっておりここも、フィリピン海プレートの運動により断層で隆起したものと考えられます。眺めが素晴らしく相模湾から足柄平野、酒匂川、国府津-松田断層と大磯丘陵、東名高速道路などがよくわかります。普段良く利用する東名高速道路から見える大きなビル(こんなところに)という旧第一生命ビル(現在ブルックスコーヒー)が眼下に見下ろせます。

 

富士山の宝永噴火後、火山灰によって氾濫がひっきりなしに起こるようになり、幕府の命を受けて河川改修工事が行われた文明堤を見学後、箱根火山に向かいました。

←長尾峠に行く途中の露頭

箱根外輪山の形成過程についての議論のもとになった仙石火山の露頭

 

伊豆ジオパークは世界ジオパークとして登録されましたし、箱根もこのようなジオパークの案内板が多く整備されるようになりました。

 

 

 

長尾峠からの眺め(パノラマ)。3000年前の神山の山体崩壊によって芦ノ湖がせき止め湖としてできたことはブラタモリの箱根で有名になったと思います。冠ヶ岳の溶岩ドームは残念ながら雲の中で見えませんでしたが、今回の巡検は初日は良い天気に恵まれました。しかし、翌日は台風13号が接近して風が強まり、予定を変更せざるを得ず、丹那断層やカワゴ平火山(新しくできたジオリア見学)などはお預けになってしまいました。資料を頂いているので、後日訪れてみたいと思います。

 

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