御岳第一軽石層(Pm-Ⅰ)通称「みそ土」を採取しました。

火山灰は、マグマがつくる岩石の成分が小さな鉱物の形で結晶化していて、地学の火成岩や火山活動の学習のときに実習(俗に‘椀がけ’と言われる)として顕微鏡観察の試料になります。過去の激しい噴火活動は、ローム層に挟まれた軽石層として各地に分布していて、南関東では箱根火山の6万年前の東京パミス(TP)が有名です。信州(長野県南部)では、約10万年前の御岳山の噴火によるPm-Ⅰがあって、ちょっと小高い平坦面には土壌の下にかならずオレンジ色の土層があり、土地では「みそ土」と呼ばれています。15年ほど前に、伊那谷の巡検で与田切川の段丘礫層の観察の時にこのみそ土をブロックで持ち帰り、数年間授業で使っていました。5年ほど前に川崎の工事現場でTPを多量に採取して使っていましたが、これもなくなり(一昨年、浅間山の巡検でBPをすこし採ってきましたが)、もっと大量に火山灰がほしいなと思っていました。

毎回星見で八ヶ岳に通っている韮崎から小淵沢にかけては韮崎泥流による七里岩と呼ばれる台地が続いていて、この下にPm-Ⅰがあるのが分かっているのです。今回(ふたご座流星群の観察の翌日)、ようやく採取に良い場所をみつけました。観察するだけなら露頭でいいのですが、古い崖などでは、鉱物が風化してい場合もあり、新鮮な場所と言えば、やはり工事現場のようなところですが、ここは立ち入り自由で、問題なさそうです。とにかく数年分(数百人分というか)を採ってきました。場所についてはこの写真だけの情報にしておきたいと思います。もし、授業で使いたいという方がいらっしゃれば、お問い合わせください。今回の分を譲ることもできます。→お問い合わせはこちら

これだけあれば‥‥

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