最近撮影した銀河
口径20cm,焦点距離900mmの二ユートン反射でも,画像処理技術の進歩(GraXpartやBXTなど)で,比較的遠い銀河の姿も撮れるようになったのを実感しています。あまり知られていないNGCナンバーの銀河も含めて1昨年後半から撮影した銀河をまとめておきます。

M74。うお座にある幽霊銀河の名で呼ばれるフェイスオンの銀河。分類はSA(s)cで, 見かけの等級は9.5等。中心部(バルジ)も淡いので眼視では凝視すると消えてしまうのでそう呼ばれます。2024年11月8日撮影。

きりん座の銀河NGC2403。見かけの等級は8.4等,視直径は17.8′もあります。M33に似ていて,円盤部が青く渦の腕も多いSAB(s)cd型となっている。Sはスパイラル(渦)でBはbar(棒)を意味します。2025年2月24日撮影

しし座のNGC2903。等級9.1等視直径12.0′。バルジに棒に伸び,渦巻きも綺麗なSB(s)d型。肉丸さんと呼ばれたりする。

しし座のNGC3521。10.0等,視直径8.3′。SAb型?まわりに広がっている光芒は恒星ストリームと呼ばれる銀河の相互作用(衝突など)によってできた星々の流れ。

おおぐま座のM109(NGC3992)。M天体としては暗いですが,棒渦巻の特徴がよく出ていて渦の巻き数が少ないSBbc型となっています。

ケフェウス座のNGC6946。フェイスオンで花火銀河と呼ばれています。星形成領域も活発で煌めいている銀河です。

さんかく座のNGC925。SAB(s)d型。中心部のバーが曲がっていて渦の腕も伸び方が変わった形の銀河。視直径は10.7′と大きい。

くじら座のM77とNGC1055。M77は(R)SA(rs)b型となっていて,リングを持ち,明るい中心核を持つ活動銀河(セイファート銀河)とよばれ,明るい部分からは輝線スペクトルが出ています。NGC1055はエッジオンの(横から見た)渦巻き銀河で,暗黒帯が目立ちます。

しし座のM105(右),NGC3384(左上),NGC3389(左下)。M105は楕円銀河E1タイプ。NGC3384はバーのあるレンズ状銀河で,NGC3389は,たまたま近くに見えますがより遠方にある銀河です。楕円銀河は,渦巻き銀河のように活発な星形成は行われていないと考えられています。

やまねこ座のNGC2683。UFO銀河の名があります。円盤部がうすく横に伸びたエッジオン銀河。

おおぐま座のNGC3198。SB(rs)cとなっていて,棒渦巻銀河ですが,向きが悪いのか棒がよく分からない気がします。視直径は8.5′でこのぐらいなら,構造が分かるように撮れると考えています。

おおぐま座のNGC3184。綺麗な渦巻き銀河です。暗く見えますが,活発な星形成が行われているようで,ここ100年間に5つもの超新星が発見されています。

りょうけん座のNGC4631。2026年2月9日撮影。クジラ銀河と呼ばれています。エッジオンの棒渦巻銀河だそうです。すぐ上にあるのはNGC4627という楕円銀河で,4631と相互作用している伴銀河です。この近くに4656という別の銀河もありますが,まだ撮影していません。
このほかにも,銀河群や銀河団などを撮影しましたが,単体で視直径の大きいものでまとめてみました。この春にはさらに自宅からの撮影を続けて行きたいと思います。あわよくば,超新星に巡り会うかもしれませんので。