WPIサイエンスシンポジウム「数学の驚くべき力」で梶田さんと大栗さんの講演を聴いてきました。
1月12日(日)、第8回世界トップレベル研究拠点プログラム (WPI) サイエンスシンポジウム「数学の驚くべき力 」 ~数学が繋ぐ多様性の世界~が,東京大学の安田講堂であったので,午前中のIPMUのお二方のお話を聞いてきました。梶田さんはニュートリノ振動の発見で2015年にノーベル賞をとられた宇宙線研究の第一人者,大栗さんは村山斉さんに代わってIPMUの機構長になられた宇宙や数学(超弦理論の研究で)の第一人者です。梶田さんからは,日本の重力波望遠鏡であるKAGRAの状況を伺いたかったのですが,昨年暮れには観測開始する予定が遅れていて,この2月にはがんばりたいとの情報を得ました。大栗さんは「宇宙の数学」という話で,20世紀から21世紀向けてどんな数学で宇宙を解き明かしていけるか,の要点をやさしく教えてくれる内容でした。スライドがとてもためになるものだったので写真に撮りたかったのですが,撮影禁止とのことで,メモをしたくても,ノートと筆記具を忘れていて,ちょっと失敗しました。それでも,宇宙論にかんする研究の歴史や人々の営みのエピソードなどを仕入れられて有意義な時間でした。午後の講演も興味はあったのですが,お昼休憩が1時間半もあって,中抜けすることにことにしました。帰りは秋葉原まで歩いて,電気街でちょっとした買い物をしました。案内には,定員700名,中高生を中心としたシンポジウム,とありますが,ほとんど中高生の姿は見当たらず圧倒的に男性の中高年(高齢者)が多かったのが残念というか,それがこういったイベントの傾向として定着しているような気がます。