11月の遠征
新月期,よく晴れる確率は太平洋側だと10月から急に高まり,それが土日になると出撃します。しかし,12月ともなると路面の凍結とか,どこまで寒さに耐えられるかとか,厳しい条件なので,毎年のことですが星撮りのチャンスは11月がいちばんだと思います。今年は15日の日曜日が新月で,全国的に高気圧におおわれて,珍しいくらいの条件でした。欲張りして,その前の水曜日から木曜にも仕事が休め,北関東が晴れの予報だったので,あわせて2回の遠征をしました。
まず,秋の低空で,しばらくすると沈んでしまうのでNGC7293らせん星雲を撮っておきました。秋の定番のアンドロメダ銀河などはCMOSセンサーの画角をはみ出してしまうので,次はさんかく座のM33,カシオペア座のバブル星雲など,夜半からはぎょしゃ座の勾玉星雲,ふたご座のクラゲ星雲,そしてオリオン座の馬頭星雲と一晩中途切れなく撮影ができました。
CMOSセンサーと焦点距離約600mmで撮影する領域の画角は約1°になり,撮像レベルもあがりました。ふさわしい対象をこれから探っていこうと思います。2月頃,春の銀河が昇ってくるまで,ゆっくり画像処理など勉強しようと思っているところです。