フィリピン海プレートと三重会合点

今晩(7/30)NHKスペシャルで放映される,ジオ・ジャパンで紹介されるのは,産総研地質調査所の高橋雅紀さんの日本列島の第四紀地殻変動についての考え方です。房総半島沖のフィリピン海プレートと太平洋プレートという2つの海洋プレートが日本列島(ユーラシアプレートおよび北米プレート)の下に沈みこんでいる,沈み込み三重会合点という他に例のない特殊性について,何度か講演会などでなるほどと思っているのですが,いよいよ報道発表されたと伺い,ホームページで公開されているアナログ模型をつくってアニメーションにしてみました。この考えを簡単にまとめると,

  • およそ300万年前にフィリピン海プレートの運動方向が北向きから北西寄りに変わったこと
  • それによって、日本海溝と伊豆小笠原海溝はトランスフォーム断層で断裂が起きることが想定されるが、太平洋プレートは世界で最も厚くかたいので、破断することはなく、またその事実もない。
  • したがって、伊豆小笠原海溝と日本海溝は連続したまま西に動くことになる。海溝が移動するので、
  • 300万年前から東北日本をふくめ日本列島は東西方向の圧縮場となり、中部山岳や東北地方が隆起した。

となるでしょうか。アナログ模型の動画(アニメ)をつくりました。


太平洋プレート断裂モデル

日本海溝移動モデル

模型は、高橋さんのホームページに作り方と型紙のpdfファイルがありダウンロードできます。

フィリピン海プレートと三重会合点” に対して2件のコメントがあります。

  1. 高橋雅紀 より:

    アナログ模型,うまく作れていますね.動画もよくできています.実際に自分で製作して動かしてみれば,一目瞭然なのですが・・・.教育現場で広がってくれることを期待しています.

    1. sotaro tanaka より:

      高橋さん,コメントありがとうございます。サーバーを借りてホームページを新しくしました。これからもよろしくお願いします。ブラタモリ長瀞も期待しています。

sotaro tanaka へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お知らせ

前の記事

簡単な化石の自由研究