地図展2017「南多摩50年の 軌跡」へ行きました

財団法人日本地図センターが中心となって開かれている地図展(2017)に行ってきました。今年は、「南多摩50年の 軌跡」というテーマで、私の第2の故郷である東京多摩市で開かれており、ぜひ見たいと思って出かけました。また、講演会では鉄道や地図で有名な今尾恵介さん(地図・地名エッセイスト)による「地図でたどる多摩の鉄道発達史」と地理学の大御所的存在、 西川治先生(東京大学名誉教授)の「世界地図の改良史における日本列島 -コロンブス(1446-1506)から伊能忠敬(1745-1818)まで-」も拝聴してきました。

地図は、土地のポートレートだとか、地理学は哲学だといった懐かしい言辞を久しぶりに聞けて、なおかつ中学時代から移り住んだ懐かしい時代の多摩ニュータウンを見つめなおす良い機会になりました。

昭和20年ころの南多摩地域

戦後すぐの時代、多摩丘陵は森林に被われているかというと、そうでもない(画面の黒いところが森林と思われる)。禿山だったようだ。森林は薪炭林としてほとんど伐採されていた。

永山・諏訪がニュータウンとして始まった昭和49年ころ(多摩センターまで小田急と京王が伸びた)

地図もさることながら、空中写真をつなげて大判になっている壁一面の地域の変遷に目を奪われました。帰ってから、地理院地図の空中写真を再びよく見てみました。


ブラタモリによく出てくるニシムラの精密地形模型も出店していました。同じ多摩地区の日野市に住んでおられる今尾さんの東京近郊の鉄道の歴史は何冊も本で読んで知っているのですが、やはり直接聞くとネタなどが分かってとても参考になりました。駅名や地名の由来とその変遷などを知るだけで哀愁漂う一つの物語を聞いたような感動があります。

西川先生は私が大学時代の地理学の教科書の代名詞のような方ですが、多摩市在住だそうで、現在92歳とのこと。テーマの内容というより、地理学の見方と人間にとってのその意義のような前振りが長かったですが、お話を伺えただけでありがたいと思いました。私の恩師である野上道男先生(東京都立大学名誉教授)も会場にいらしていました。

今尾氏のスライド(京王線が多摩御陵に伸びていたころの沿線案内図)

西川先生が持ち込まれた世界地図のタペストリー

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