起源への問い(Kavli IPMU/ELSI/IRCN)合同一般講演会へ行きました

昨年に続き、IPMU(東京大学数物連携宇宙研究機構)からの案内で申し込み、抽選に当たったので合同一般講演会に行きました。内容は、①細胞を創って理解する生命の起源(ELSI/車兪澈先生) 、②人間知性の起源(IRCN/酒井邦嘉先生)、③幾何学で宇宙の起源に迫る(IPMU/中島啓先生)、という3つの講演と鼎談で、場所はお台場の日本科学未来館ホールでした。昨年はELSI(東工大地球生命研究所)の井田茂先生の地球外生命の話に感銘を受けましたが、今年はIRCN(東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構)の酒井邦嘉先生の人間知性の起源というお話が、私にはとても新鮮で勉強になりました。この研究機構が合同したもの今年が初めてだと思います。

酒井先生は、天文学にも造詣が深くなんと私が興味をもって購入した「高校数学で分かるアインシュタイン」とか「科学という考え方」中公新書の著者であられました。今回の話を要約すると、人間知性=言語=先天的な脳の回路=自然の法則から成り立っている。ということで、チョムスキーの文法理論とか、ものごとのツリー構造(一種のフラクタル)の普遍性とか、最終的に知性は数学に帰着するといった、興味深い内容でした。言葉に時制があるのは、どんな国の言葉でも共通で、時間とはなにか、時間を意識できるのは人間だけではないか、という私の年来の仮説を裏付けるようなこともおっしゃっていて知識が広がりました。酒井先生の言語や認知科学に関する著作も読んでみようと思っています。