サイエンス教室「測量をやってみよう」を行いました。

1月16日(土)に,かわさき宙と緑の科学館のサイエンス教室で「測量をやってみよう」と題する実験教室を行いました。コロナ禍下で,募集15名のところ,キャンセルもあり参加者11名でした。いつもは小学生以上のところ,小学校3年生以上を対象にしてかけ算や図形のことも知っていればできると思いましたが,小学校4年以上くらいでないと実際にはついてこれなかったようでした。しかし,実施後のアンケートに3年生で,分からなかった,でも楽しかったという子がいて,なるほど,きっと後で役に立つに違いない,ので良かったと思いました。

仰角計(高度測定器)をつくりました。
工作はさほど難しくはありませんでした。

三角測量のことを説明し,三角形の相似の関係から,写真のような高度測定器で科学館の前にある立派なヒマラヤスギの木の高さを測ってみるというものです。距離は,歩測でこれも10mの距離を何歩で歩くか,自分の1歩の長さを測って測定しました。偶然とは言え,とても良い天気で暖かい日で,気持ちの良いワークショップになりました。

10mで歩数を数えているところ
木の高度(角度)を測る

教室に戻って測定結果を整理し,方眼紙に1mを1cmの縮尺で作図し,木の高さを求めました。

これは6年生の結果です(さすが)

しかし,10mの歩測から,1歩の距離を出すところでも1000cm÷17とかの計算が,まだよくできないことに気づき,電卓でホワイトボードに値を書いたり,ずいぶんと角度の値がバラバラだった(測定方法をもっとしっかり確認しておくべきだった)り,やはり小学生にはちょっと高度な内容だったと途中で気づきました。

最後は,エラトステネスが地球の大きさや月までの距離を測った方法や,伊能忠敬の日本地図つくりの話をして終わりました。ちょっと難しかったかもしれませんが,高学年になり中学で数学をやるときに,きっと役立つと思います。もう少し準備を(想定)をしっかりしておくべきだったと反省しています。