東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構・宇宙線研究所合同一般講演会「なみとつぶのサーカスー宇宙の超精密実験の現在」を聞いてきました。

11月3日、東京大学本郷キャンパスの伊藤国際ホールで、今回で17回目を迎える東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と宇宙線研究所(ICRR)との合同一般講演会「なみとつぶのサーカスー宇宙の超精密実験の現在」を聞いてきました。今まで、何度がIPUMの一般向け講演会には参加していますが、最近申し込んでも抽選で外れることも多く、久々に当選のメールをもらっていってきました。

演題は宇宙線研究所の川村静児さんの「重力波」アインシュタインの奏でる宇宙からのメロディーとkavliIPUMのマーク・ハーツ特任助教による「ニュートリノ」T2K実験で探るその性質と将来展望というものでした。重力波は10月のノーベル物理学賞に選ばれたばかりで、川村さんはその観測(レーザー干渉計)の第一人者ということだと知り(新聞などで今回のノーベル賞に貢献した日本人として紹介されていました)、詳しい内容を聞けて有意義でした。とくに、重力波の周期(周波数)は、どういうわけか音の周波数にちかいようで、重力波の波形をそのまま音にして聞くことで身近に感じられることが分かりました。ブラックホールの合体と中性子星の合体ではずいぶん違う音色になるなど、また、いかに雑音の中に埋もれているものなのかも、音で会場にいる人たちに実感させてくださいました。ニュートリノに関しては、東海村のJパークで生成させたニュートリノを岐阜県のスーパーカミオカンデに打ち込むというT2K実験について、成果を解説してくれました。CP対称性の破れがいくつも見つかっているようです。やはり、現場で最先端の実験研究に携わっている人から話を聞くのは、難解なことでも、少しは身近にすることにつながると思いました。

川村先生の講演スライドがネットで見られます。→こちら

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