気象分野で大気大循環や地衡風の理解のために行える実習のpdfファイルを載せます。
実習用pdfファイル→ 高層断面1501data」(上図)
実習済み(等温線と風速分布)pdfファイル→ 高層断面1501dataLine-Num(下図)
資料(データ)は,気象庁の気象観測月報2015年1月から抜き出した,10日9時(JST)の稚内から父島(東経140°)の指定気圧面の気温と風速(ほぼ西風)です。プロファイルの地点と気圧面の交点の右上に風速(m/s),右下に気温(℃)が記入されています。
等温線が館野の上空で不連続線となっており,ここに寒帯前線(帯)が存在します。そして,その圏界面付近(気圧200hPaの高さおよそ10km)で秒速100mにもなるジェット気流の軸が現れています。地学基礎および地学の内容ですが,高校の教科書にこのような実習は載っていません(大学の気候学実習で経験しました)。しかし,むしろ日本の地上天気図の等圧線を描かせる前に,等値線全般の考え方を理解し,描けるようにするため,とても有効な実習と考えています。その意味では,すこし先走りかも知れませんが中学の2分野で行っても良いのではないでしょうか。中学生にもジェット気流は興味深い知識だと思います。