この実験ネタは、7,8年前に東京国立科学博物館(上野)の理科教員研修会(教員のための博物館の日)で仕入れたものです。歯科印象材は海藻に含まれるアルギン酸をつかった製品で、粘性があって5分ほどで弾力性を持ちながら硬化します。アルジネート印象材としてネット検索すると通販で手に入ります。

使用するもの:ポリ袋(厚手もの、ジップロックが良い)、粉末状のアルジネート印象材(25gずつにポリ袋に入れる)、フィルムケース(底を切り取って筒状にする)、理科の加熱実験で使う三脚、30㎝くらい角のボード(スチレンボードなど中央にフィルムケースより一回り大きな丸い穴をあけ、三脚に固定します)、水彩絵の具

手順①印象材(25g)を入れたポリ袋に好みの色の絵具を適量と水(100g前後、多くすると柔らかく、少なくすると固く、粘性を変えられます)を入れてよく混ぜもみほぐします。

②2分以内にポリ袋の口(ジップロックのジッパーの部分)をはさみで切り、すぼめてフィルムケースの筒に通し、先のポリ袋を折り返して抜けないように押さえながらボードの穴にしたからねじ込みます(左図)。

③三脚とボードを押さえながら(数人で協力して)ポリ袋を握って、溶岩(溶けたアルジネート印象材)をボード上に絞り出します(5分ほどで硬化します)。

④これを絵具の色を変えて数回(噴火を)繰り返します。※毎回噴火口に詰まった印象材をカッターナイフなどで取り除き、スムースに溶岩が噴出するようにします。

⑤火山が成長したら、カッターで断面を観察します(層が重なっている部分に、上からストローを突き刺すとボーリングのサンプルを取ることもできます)。


↑ 4回重ねた様子        断面 ↓