地学の岩石の単元では火成岩のなりたちを造岩鉱物の組成として理解します。その際の鉱物の観察では火山灰をつかった「わんがけ」の実習が、中学校の教科書でも取り上げられています。実際に行っている学校は少ない気がしますが、マグマのなかで晶出した火山灰中の鉱物を取り出して、双眼実態顕微鏡で観察するとまるで宝石のような眺めに驚かされます。 参考 → 砂の(鉱物)観察

試料採取の例 → Pm-1(御岳第一軽石)  観察の例 → Pm-1の観察 → スマホ顕微鏡による砂や有孔虫の観察

⇩わんがけの方法(地学団体研究会編「火山灰分析の手びき」より)


わんがけだけなら、慣れていれば20分もあればできてしまう行程ですが、粘土や鉱物の粒の感触を体験する意味もあるので、授業1時間分を使って実施し、シャーレに移して自然乾燥させて、次の時間に双眼実態顕微鏡で観察します。鉱物の種類を見分けるのは、むずかしいかもしれませんが、以下の写真を1枚に印刷してしてラミネートしたものを参考に見せています。

火山灰中の鉱物(地学団体研究会編「火山灰分析の手びき」より)