2020年7月,10数年ぶり?に肉眼でも見られる彗星(ほうき星)が現われました。ところが日本は梅雨のまっただ中。雲の隙間から撮った写真などがちらほら見られる中,7月19日にやっと晴れ間が確実になり,折しも日曜日でしたのでスパコンの予測をもとに,茨城の太平洋岸(鹿島灘海浜公園)へ遠征して撮影できました。
撮影機材は,GP赤道儀とEOSkissX5に85mmレンズとナノトラッカーとFujiX-E1のズーム55mm,の2台体制でした。地平線近くで10秒も露出すると明るくかぶるので,5~7秒露出多数毎撮影で加算合成する作戦でしたが,帰ってから合成するとモアレ模様の縞ノイズが現われて困惑しました。原因は,赤道儀の極軸あわせがおおざっぱだったことに気づきました。(その後画像処理によって解消しました)。彗星のような一発勝負の対象では,高感度で長秒露出で数枚にとどめるのが良いようです。次に大彗星が現われたときの教訓にしました。