天体写真を再開して気づいたのは,若い頃より目が悪くなっていて,郊外の暗い夜空でも昔のように満天の星,と思う見え方ではなくなったことです。しかし,もっとすごい空に出会いたいと標高3000m級の山で見たらどうかと,すこし身体を鍛えて(ちょっとだけ)今年の夏は木曽駒ヶ岳にテントを担いで登りました。晴れるかどうかも分からなかったのですが,なんとすごい透明度の空にめぐり会いました。残念なことに持って行ったポータブル赤道儀(星を追尾して撮影する)が壊れていて,1分未満の固定撮影でタイムラプス動画を撮ったりしました。ところが,この画像を自動的にコンポジットしてくれるソフトができていました。実際に見た,はくちょう座のあたりの天の川がざらついている感じが出たと思います。まさに「銀河」を久々に見たので,このショットは我ながら気に入っています。

5月のGWころには、夜半過ぎに夏の星座が見やすくなります。天の川も真夏のころより昇りたて、というか季節を先取りしている感じがして気分よく眺められます。夏はなかなか晴れないことも多いのでなおさらかもしれません。カメラも横位置で撮りたくなるものです。

所属する天文同好会では、毎年夏のペルセウス座流星群の時期に南会津の楓林舎というペンションで合宿を行っています。ここは日本でももっとも光害のない場所と言えます。晴れないことも多いのですが、2018年の8月11日に良く晴れて天の川を撮影しました。地平線付近までカブリの少ない雄大な景色になっていると思います。