銀河団といえば,おとめ座やかみのけ座が有名ですが,ペガスス座にはステファンの五つ子という局部銀河団があって,今まで大望遠鏡で撮影された写真をよく見かけました。しかし,小さいながら写すことができるようなので冷却CMOSカメラで撮影してみました。近くにNGC7331という比較的大きな銀河もあるので,このサイズでも絵になるようです。Pixinsightnという画像処理ソフトをつかうと,プレートソルビング(画像から天体の位置や情報をマッチさせる機能)で,自動的に注釈をつけてくれます。五つの銀河が寄りかたまっていますが,NGC7320は,この銀河群にあるのではなくずっと手前(約4000万光年)にあって,たまたま重なって見えるそうです。この銀河群(ヒクソン銀河群)までの距離は赤方変位から約3億光年も離れているそうで驚きです。

下の写真のステファンの五つ子部分を拡大(トリミング)したものです。↑

2023年 10月19日 21h32m~, BKP200(fl903mmF4.5),ASI533MCP(gain100,-10℃)
3分20枚,PixInsight,PSCCで画像処理,山梨県富士河口湖。
2022年にBKP130で撮影したもの。