冷却CMOSではじめて撮ってみた対象です。全体をとるのが普通ですが,中心部の星団(メロッテ15)と暗黒星雲のコントラストが出せたと思っています。周辺部を見ると,星が中心から放射状に少し延びて写っていることが分かります。接眼部とカメラセンサーの間隔(バックフォーカス)を短くしたらドローチューブを繰り出してケられをなくすことができたのですが,収差が出てしまいました。カメラに付属している延長筒をつけて適正なバックフォーカスをとると,ドローチューブが鏡筒内に大きく出た状態で画像がケられます。仕方なくこの後,ドローチューブを1㎝あまり切断する改造を行いました。

180秒×20 総露出60分 IDAS HEUIB-II
静岡県富士宮市西臼塚駐車場

180秒×20 60分 および 300秒×18 90分 トータル 2時間30分
IDAS HEUIB-Ⅱ 小淵沢町下笹尾と山梨市琴川ダム湖畔
APSCサイズのセンサーでIC1848ソウル星雲(胎児星雲とも)も入れた構図です。カシオペア周辺は赤い星雲がたくさんあって,まだ撮ったことのない(肉眼では見ることもできない)ものが多くあるのですが,撮影してみると非常に淡いものが多く,露出時間が足りないことが分かってきました。試し撮りしても,星雲の姿が現われないので構図を決めるのは,もっぱら自動導入で中心の赤経赤緯を入力して決めています。事前に星図ソフトで位置を調べ,ノートに書き留めて現地で使うようになりました。この作業も結構ワクワクするものです。