新しい鏡筒(FMA400)のファーストライトで,今まで撮ったことがなかったケフェウス座のIC1396を撮影しました。星雲などの直焦点撮影の対象となる天体は,星座同様に季節で変わります。比較的晴天が多い晩秋から真冬ごろに南中するものは機会も多いです(アンドロメダからオリオンあたりまで)が,ちょうど梅雨から9月の秋霖までが,なかなか写せないものがあります。さそり座などは4月の明け方などに撮らないと,7月の夜半には白鳥からカシオペアたりが撮り時だったりします。去年今年あたりの夏はほとんど晴れなかったのもあって,ケフェウス座は,実は8月ごろ真夜中に南中するので,11月ころに晴れだしてからは遅くなる感じです。というわけで初めてだった割には,すごく良く撮れました(自画自賛)。右上の明るい星は,赤いことで有名なガーネットスターと呼ばれる星です。また中心付近の星間物質が特徴的なゾウの鼻と呼ばれる星雲も浮かび上がってくれました。

2022年10月1日21時30分~AskerFMA400(D72mm fl400㎜)
カメラASI2600MCPゲイン100
3分51枚(1時間51分),Pixinsight,PhotoshopCSで画像処理
山梨県富士河口湖町