比較明合成で街明かりの中でも,星空の写真を撮ることが出来ます。過去10年ほど,デジタル1眼レフなどをつかって,比較明合成でとった星空のシリーズになります。星などの暗い光を撮影するには高感度で長時間露出が必要になりますが,同時に都会では「街明かり」があるため,バックの空が真っ白になってしまいます。そこで,露出時間を短く数秒程度にして多数枚撮影した写真をパソコン上で合成します。このとき明るさの変化がない(暗い)部分は変更せずに,前の写真と比べて明るく変化した部分だけ加えると,日周運動によって星が線となって強調されるため,星が写っているのをはっきりさせることが出来ます。これを比較明合成といいます。画像をクリックすると大きく拡大表示します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: nissyu120326-Gap-ed_R.jpg
①日周運動

北の空の日周運動 2012年3月26日21:37~ EOSkissX5 SIGMAズームレンズ8mm f5 ISO400露出16秒 ×230枚(61分)  
自宅マンション5階の踊り場から北極星を中心にした日周運動を比較明合成で撮影したもの。北斗七星が高い位置に見えています。

 

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②二子玉川の上空にのぼる冬の星々

二子多摩川上空にのぼる冬の星々 2014年11月15日 22:20~ EOSkissX5 8mm f4.5 ISO800 露出6秒 ×180枚(20分) 
多摩川の河川敷(宇奈根付近)からペルセウス座,ぎょしゃ座,おうし座,オリオン座,シリウスなど,もっとも一等星が多い冬の星空をやはり比較明合成で撮影。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: VJMm151922re.jpg
③二子玉川の夜景と金星,木星,火星と水星

金星 木星 火星 水星 2015年10月22日05:03:30~ FujifilmX-E1 25mm f4.5 ISO640露出2.6秒×60枚 
明けの明星,金星と木星と火星が接近し,ぎりぎり水星が昇ってきたところを二子玉川の高層ビルの夜景とともに撮りました。

 

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④自宅ベランダからの4惑星と月

4つの惑星と月 2016年2月5日 05:42 FujifilmX-A1 18mmf3.2 
自宅マンションのベランダから,明け方の三日月のような月と惑星,さそり座が加わって,賑やかな星空を比較明合成で撮影しました。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: planet0203_R.jpg
⑤5惑星と月

5惑星と月 2016年2月3日 05:50 FujifilmX-E1 8mmf4.5(対角魚眼レンズ) ISO1000 露出3.2秒 20枚を比較明合成
太陽系の五つの惑星をすべて一枚に収めることが出来ました。多摩川の河川敷(諏訪付近)で撮影。左側の明るい照明のつらなりは第三京浜の多摩川橋。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Marcury-Mars1709190436_R.jpg
⑥明け方月齢28の月と水星,火星

明け方の月と水星,火星 2017年9月19日04:42 FujifilmX-E1  Aiニッコール300mmF4 ISO1000 露出1秒
月齢28の細い月と水星(下),火星(右上)の接近を,二子新地の土手から撮影しました。天気予報は曇りだったのですが,暗いうちに起きて自転車で多摩川まで行くと,雲の切れ目に月が現われてきて,なかなか見応えのある写真になりました。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: metro-housya.jpg
⑦ペルセウス座流星群の流星

ペルセウス座流星群の流星 2020年8月12日 0:00~03:45 レンズタムロンCCTV2.8mmF1.2 ASI224(CMOSカメラ) 動画撮影で写った21個の流星を比較明合成。高感度のカメラで,流れ星が写る時代になりました。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ISS_3_19.jpg
⑧ISSの通過と月,火星

月とISS(国際宇宙ステーション)の通過 2021年3月19日夕方
CMSOカメラによる動画撮影を比較明合成。このときはISSに野口宇宙飛行士が搭乗していました。宇宙ステーションは,夕方や朝方に移動するマイナス等級の天体として観察することが出来ます。