中高時代(70年代)の天体写真といえば,パロマ山天文台で撮影された,アンドロメダやプレアデス,そしてこの馬頭星雲が,どうしても印象に強く残っています。その同じイメージが自分でも撮れると知ったのはつい5年ほど前(下4つ目の写真:2016年)ということになります。今年(2022年)導入した20㎝反射とDeconvoluritionをかけて画像処理したものがこれです。ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の赤外線写真では馬の頭も光っているみたいですが,このイメージはかつてのパロマ山天文台の写真に近く,なんだか懐かしい気がします。
13cmのニュートン反射と冷却CMOSカメラの初露光(ファーストライト)の一枚になります。画像処理ソフトもPixinsightにグレードアップしたこともあって,レベルアップに自分でも驚いているところです。
馬頭星雲は,直焦点撮影を始めてから,一種の試金石みたいな対象かもしれません。下は,2016年にやっとオードガイド撮影ができるようになって,晴れ間を求めて日光戦場ヶ原へ遠征して撮った1枚。EOSkissX5の電池がなくなったので,Fuji XE-1でビギナーズラック的に色がきれいに出たものです。全体に青紫赤っぽいのが、Fujiフィルムの最近のミラーレスカメラの特徴だとおもいます。天体写真は同じ対象でも、撮影した空の状況(明るさ)や透明度そのほか、いろいろな要素によって写りが違うことを実感した1枚です。戦場ヶ原へは初めて行ったのですが、今までの遠征でもっとも条件が良かった気がします。
2017年12月23日撮影 カメラはEOSkissX-5(赤外改造)です。露出は少なめですが、落ち着いた感じがする気がします。
下は,2019年2月に焦点距離500mmで撮影したものです。もっと露出時間を延ばせればと思っています。