いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界にある散光星雲です。冬の撮影対象で,オリオン座付近やバラ星雲についで撮りたくなる対象ですが,露出時間をかなりかけないと見栄えがしません。以前は,わし星雲と呼んでいましたが,最近は英語のSeagul nebula かもめ星雲という言い方が定着したようです。

最近,自宅からでもワンショットナローバンドフィルターを使って散光星雲が撮れるようになっています。焦点距離200㎜のAPS-Cサイズですが,最新のGraXpertというフリーソフトでカブリをなくし,ビニングを2×にして感度を上げれば90分露出でも,ご覧の通り,という感じで撮れたのが次の画像です。

2024年1月13日21h37m~。AskerACL200(fl200mmF4),ASI2600MCP,bining2×
3分45枚(90分)PixInsight,BXT,GraXpertで画像処理,自宅ベランダから。

つぎは,新しい鏡筒FRA400で2023年2月に富士山麓の西湖で撮影したものです。間違えて,CBPフィルターを付けたまま撮影してしまいましたが,とくに支障なく写っています。

2023年2月17日20h48m~
AskerFRA400,ASI2600MCP
gain100-20℃,5分20枚(1時間40分)
富士河口湖町にて撮影

2022年初めての遠征と,21年の暮れに撮影した合計4時間露出のものを処理しました。,200mmのレンズで東側の星雲も入れたもの(河口湖町西湖で撮影)です。

IC2177カモメ星雲
2021年12月4日および2022年2月2日
3分30枚と5分30枚(240分)
AskerACL200(200㎜F4)ASI2600MCPro
Pixinsight,PhotoShopCCで画像処理

冬のよく晴れた夜に自宅のベランダから光害カットフィルター(サイトロンDBPフィルター)を付けて撮ったもの,こちらも4時間越えの露出です。

ベランダから撮影
Pentax75EDHF(376㎜),ASI2600MCPro,Gain0,-10℃
DBPフィルター,3分87枚(4時間21分)
画像処理ソフトPixinsight,PS,Nikcollection で処理。