いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界にある散光星雲です。冬の撮影対象で,オリオン座付近やバラ星雲についで撮りたくなる対象ですが,露出時間をかなりかけないと見栄えがしません。以前は,わし星雲と呼んでいましたが,最近は英語のSeagul nebula かもめ星雲という言い方が定着したようです。
最近,自宅からでもワンショットナローバンドフィルターを使って散光星雲が撮れるようになっています。焦点距離200㎜のAPS-Cサイズですが,最新のGraXpertというフリーソフトでカブリをなくし,ビニングを2×にして感度を上げれば90分露出でも,ご覧の通り,という感じで撮れたのが次の画像です。
つぎは,新しい鏡筒FRA400で2023年2月に富士山麓の西湖で撮影したものです。間違えて,CBPフィルターを付けたまま撮影してしまいましたが,とくに支障なく写っています。
2022年初めての遠征と,21年の暮れに撮影した合計4時間露出のものを処理しました。,200mmのレンズで東側の星雲も入れたもの(河口湖町西湖で撮影)です。
冬のよく晴れた夜に自宅のベランダから光害カットフィルター(サイトロンDBPフィルター)を付けて撮ったもの,こちらも4時間越えの露出です。